2013年1月14日月曜日

H241222 第21回定例会 浄法寺ラウンド


第20回北東北めぐみネットワーク定例会を開催しました。


■ 開催日 平成24年12月22日(土)14:30~
■ 場 所 天台の湯 (岩手県二戸市浄法寺町野黒沢133)

■■概要■■

■ 研 修

【講話】二戸市浄法寺総合支所 うるし振興室 中村 景子さん
漆器の現状と二戸市のうるし振興活動をお話いただきました。
二戸市浄法寺町は漆の生産量が日本一。日本で生産されている漆の70%強が浄法寺産。
浄法寺漆は、多くの文化財の修復・建立に使用されている。
二戸市では、漆掻き新規就業者支援制度、ウルシノキの植樹補助金制度や浄法寺漆認証制度を創設したり首都圏での漆器展示販売会を行ったり、地元でめっせうるしさま」を開催したり、赤ちゃんへの漆器貸出を行ったりしている。

【意見・質疑応答:抜粋
高畠さん「漆塗りのさじは“お食い初め”のプレゼントとして売り出すことが良いと思う。」
佐々木淳さん「漆器はその価格から考えて庶民からは少々縁遠い物。ターゲットは“高級品”として、海外にどう売るかがポイントになるのではないか。」
講師 中村さん「大使館へ晩餐会に使ってもらえるように売り込みをかけたい。」
高畠さん「岩手県のアンテナショップは銀座にあり、歌舞伎とのコラボで“日本”を売り込める立地にある。」


【情報交換】東日本大震災からの復旧復興の状況、課題
 岩手県復興局企画課 計画担当課長 小野 博 さん
岩手県東日本大震災津波復興計画について情報提供いただきました。
復興事業が本格化するにつれ、課題も浮き彫りになってきたが、長期的な視点を持って「三陸創造プロジェクト」を展開している。

【意見・質疑応答:抜粋
重信さん(奈良県から岩手県に派遣)「復旧・復興のエンドポイントはどこなのか。行政は、回数を重ねて話を聴けば、被災者の気持ちは収まるのだろうか。行政の限界を感じる。
講師 小野さん「それぞれの段階で人の気持ちは変わっていく。計画も進むにつれて内容を現状にあわせて変えていくべきものと考える。」

大森さん(岩手県二戸市から岩手県大槌町に派遣)「私は保育所関係の業務をしている。子どもたちの情緒は不安定だったが、最近になってやっとおじいちゃん、おばあちゃんの話をし始めた。寄り添いながら一緒にやって行きたい。」


【懇親会】
出席者が漆器で酒を酌み交わしながら交流を深めました。

日計保育園(青森県八戸市)の保育士さん達からサプライズプレゼントがありました。


出席者:31名
○出席者名簿
区分 所  属 氏  名
1 講師 二戸市浄法寺総合支所 うるし振興室 中村 景子
2 青森県 北東北めぐみネットワーク前会長 西堀 清和
3 青森県 (株)青森電子計算センター 石崎 聖一
4 青森県 健康福祉部障害福祉課 菊地 公英
5 青森県 健康福祉部高齢福祉保険課 中川 博行
6 青森県 復興庁青森事務所 金渕   恵
7 岩手県 二戸市浄法寺総合支所長 佐藤 善昭
8 岩手県 二戸市(大槌町へ派遣 民生部福祉課福祉班) 大森 歩美
9 岩手県 福島大学 平山 健一
10 岩手県 (社)岩手県測量設計業協会 竹内 重徳
11 岩手県 政策地域部 佐々木幸弘
12 岩手県 岩手県立大学 佐々木惠子
13 岩手県 商工労働観光部科学・ものづくり振興課 佐々木 淳
14 岩手県 商工労働観光部産業経済交流課 吉田 真二
15 岩手県 商工労働観光部観光課 森  英介
16 岩手県 農林水産部農村計画課(奈良県から支援派遣) 重信 昭彦
17 岩手県 復興局企画課 小野  博
18 岩手県 盛岡広域振興局土木部道路河川室 佐藤  守
19 岩手県 農業研究センター企画管理部 前田 一人
20 秋田県 健康福祉部健康推進課がん対策室 滝本 法明
21 秋田県 農林水産部林業木材産業課 高野 拓広
22 秋田県 株式会社わらび座 わらび劇場支配人 小澤   威
23 秋田県 株式会社わらび座 本社営業部 中島 祥崇
24 秋田県 北東北連携ネットワーク会長 賢木 新悦
25 秋田県 健康福祉部医務薬事課 渡邊 正樹
26 秋田県 食品加工研究所  高畠   聡
27 秋田県 健康福祉部医務薬事課  菅原 麻耶
28 秋田県 観光文化スポーツ部秋田うまいもの販売課 辻田 豊英
29 秋田県 生活環境部自然保護課 阿部 雅弘
30 秋田県 総務部税務課  野田 新悦
31 秋田県 企画振興部学術国際局 菊地 智英

2012年10月30日火曜日

H241027 第12回東北OM勉強会 in ひろさき

平成24年10月27日に青森県の弘前市立観光館で開催された「東北まちづくりオフサイトミーティング 第12回勉強会 in ひろさき」に複数のめぐみネットメンバーが参加しました。

東北まちづくりオフサイトミーティングは、東北でのまちづくり・人づくりを目指し、自治体や民間企業の職員・学生など様々な立場の人が交流する組織で、現在600名を超える会員がいます。
今回の勉強会の出席者は約80名。
基調講演約束が生み出す、まちのダイナミズム」の演者は青森県弘前市長の葛西憲之さん。

葛西市長は冒頭、勉強会プログラムにめぐみネットの活動報告があることに触れ、「私は昔からめぐみネットと交流がある※」と切り出し、講演をはじめました。
※葛西市長が講演した平成17年度 第9回定例会の様子はこちら

「約束」について、昨年マニフェスト大賞を受賞した内容を説明しました。
県職員時代の経験等から一環して聴く姿勢を重視していること、市長選で町内会や若者と対話を重ね、その内容を書き留めてマニフェストを作成したこと、市長就任以降も、車座ミーティング等で市民から直に聴いた意見を計画に反映させていることを紹介しました。
特徴的なのは部長16人の「部長実行宣言」。顔写真入りの文書で市民に業務遂行を約束しています。

その後、一般財団法人白神山地財団理事長の渋谷拓弥さんの事例発表、続いて北東北めぐみネットワークの滝本法明が事例発表を行いました。
めぐみネットに関する発表内容は、発足の経緯と定例会、被災地支援活動です(資料)。

その後、2会場に分かれて、「市民主権システムの実現」と「観光振興」をテーマに、弘前市のマニフェストを実現するための具体的な施策、事業についてワークショップを行い、閉会しました。
今後もこのように軌を同じくするグループと重なり合って活動を展開したいと思います。

(次回、12月に岩手県で定例会を開催予定です。)

2012年7月18日水曜日

H240708 鰐come(わにかむ)の公開朝礼


JR大鰐温泉駅前にある大鰐町地域交流センター鰐come(わにかむ)は、温泉、レストラン、お土産屋、公民館としての役割を担う地域交流センターです。 

その鰐comeは365日「公開」朝礼を行っています。
平成24年7月8日、第20回定例会の講師 相馬康穫さん(鰐come指定管理者プロジェクトおおわに事業協同組合の副理事長)のお誘いで北東北めぐみネットワークメンバーの一部が公開朝礼に参加しました。



朝礼メニューは次の3つ
1 あいさつ
2 報告
3 ハイタッチ

最初の「あいさつ」は、早番スタッフ全7人が大きな声で「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」と、リードに続いてあいさつを復唱をします。
次に各人が次の内容を発言します。
・昨日までの目標と実績
・良かった点、悪かった点
・今日の目標
最後に朝礼出席者全員でハイタッチして、開店しました。
(私たちもハイタッチに参加させていただきました。)
目標と実績(進捗状況)共有化と仲間意識の醸成を兼ねた有意義な朝礼でした。

鰐comeの温泉は観光客だけでなく、地元の方々にも人気で、開店と同時に入浴客が訪れました。


追記
私の職場でも7月18日からcomeを真似て「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」の復唱をはじめました。(秋田・滝本)

2012年7月9日月曜日

H240707 第20回定例会 大鰐ラウンド

第20回北東北めぐみネットワーク定例会を開催しました。

■ 開催日 平成24年7月7日(土)~8日(日)
■ 時間・場所
○勉強会 14:00~
大鰐町地域交流センター 鰐come(わにかむ)
青森県南津軽郡大鰐町大鰐字川辺11-11
○懇親会 18:00~
不二やホテル
青森県南津軽郡大鰐町蔵館字川原田63

■■概要■■

■ 勉強会
【あいさつ】 佐々木幸弘 会長
北東北めぐみネットワークのつながりを継続することで北東北の福祉の向上に役立てたい。

【問題提起】青森県幹事 中川 博行
自らの震災対応を振り返り、よりよい活動をするためにどう考えるべきか、問題を提起した。

【講演】東日本大震災における岩手県の対応と教訓
講師 岩手県総務部総合防災室元防災危機管理監 越野 修三 氏
東日本大震災における岩手県対応の教訓・反省、自治体に求められる危機管理や、組織におけるリーダーシップ等をお話しいただきました。

自治体職員は危機対応の意志決定においても「予算の裏付け」「法的根拠」に縛られる。それでは状況不明時に動けない。「目的の達成」を一番に考え、「可能性からの発想」をやめて「必要性からの発想」に切り替えなくてはならない。
日頃準備していないことは危機発生時では対応できない。
兵は拙速を尊ぶ-迅速に危機に対応できる「仕組みづくり」と、その仕組みの中で「人を動かす」ことを第一に考えた。例として、県は「市町村から連絡が来ない」ときは待つのではなく「連絡員として市町村に入る」ようなことを仕組みに取り入れた。



【講演】ご縁の恩返し・浪江町と宮古市田老地区への支援活動より
講師 プロジェクトおおわに事業協同組合 副理事長 相馬 康穫(やすのり) 氏
地域おこしグループ「OH!!鰐 元気隊」の活動と、「プロジェクトおおわに事業協同組合」町の地域交流センター「鰐come(わにかむ)の経営、被災地支援活動についてお話しいただきました。
「プロジェクトおおわに事業協同組合」 は、町の地域交流センター「鰐come(わにかむ)」の指定管理者として「日本の田舎町の元気再生のお手本づくり」を目標に掲げて、「おもてなし世界一のサービス業」を目指す。
東日本大震災後、福島県浪江町と岩手県宮古市田老地区への支援活動展開する。
コミュニティビジネスの手法を用いて地域づくりを推進しながら、被災地への継続支援をする。


【意見交換:抜粋
渡邊さん「相馬さんへ、若手の人材育成は具体的にどのように展開しているのか。」
相馬さん「一例として、大鰐温泉もやし栽培は、それまで一子相伝だったが、ブランドとして確立するため、意欲のある若手を公募した。現在その公募で選ばれた若い人が頑張っている。こういう取り組みで生産体制を強化した。」
佐藤さん「越野さんへ、有事に際して実践的な訓練が必要とのことだが、平時にはどのように訓練したらいいのか。」
越野さん「発災の前年、花巻空港の訓練平素からDMAT、自衛隊、消防等と広域医療搬送訓練を実施したことが活きた。普段やっていないことは、災害時には絶対できない。図上訓練も実践的にブラインドがよい。

【懇親会】
出席者が酒を酌み交わしながら交流を深めました。


出席者:46名
○出席者名簿
所      属 氏 名
1 講師 岩手県総務部総合防災室 越野 修三
2 講師 プロジェクトおおわに事業協同組合 相馬 康穫
3 青森県 観光国際戦略局まるごとあおもり情報発信チーム 秋田 佳紀
4 青森県 弘前市健康福祉部福祉総務課 秋田 美織
5 青森県 下北地域県民局地域健康福祉部福祉こども総室 石井 僚
6 青森県 (株)青森電子計算センター 石崎 聖一
7 青森県 健康福祉部保健衛生課 小笠原 信行
8 青森県 商工労働部地域産業課 岡村 正彦
9 青森県 企画政策部交通政策課 小野 成治
10 青森県 健康福祉部健康福祉政策課 葛西 真平
11 青森県 有限会社forte 葛西 純
12 青森県 六戸町企画財政課 金渕 秀一
13 青森県 復興庁青森事務所 金渕 恵
14 青森県 企画政策部企画調整課 上明戸 健一
15 青森県 健康福祉部障害福祉課 菊地 公英
16 青森県 (株)陸奥新報社 小林 亜希子
17 青森県 健康福祉部健康福祉政策課 小向 千尋
18 青森県 企画政策部統計分析課 渋谷 治
19 青森県 健康福祉部障害福祉課 瀬川 直樹
20 青森県 選挙管理委員会事務局 田中 咲子
21 青森県 健康福祉部高齢福祉保険課 中川 博行
22 青森県 企画政策部人づくり戦略チーム 成田 英司
23 青森県 (めぐみネットワーク前会長) 西堀 清和
24 青森県 青森の自治を語る会 福原 仁一
25 青森県 三八地域県民局地域連携部八戸環境管理事務所 蒔苗 慧亮
26 岩手県 独立行政法人科学技術振興機構JST復興促進センター盛岡事務所 安保 繁
27 岩手県 政策地域部 佐々木 幸弘
28 岩手県 岩手県立大学 佐々木 惠子
29 岩手県 教育委員会事務局教育企画室 石川 義晃
30 岩手県 盛岡広域振興局土木部道路河川室 佐藤 守
31 岩手県 農業研究センター企画管理部 前田 一人
32 岩手県 NPO法人いわてNPOフォーラム21 中村 恭香
33 岩手県 岩手県北自動車(株) 山中 健康
34 秋田県 健康福祉部医務薬事課 赤坂 知衡
35 秋田県 生活環境部自然保護課 阿部 雅弘
36 秋田県 わらび劇場 小澤 威
37 秋田県 健康福祉部健康推進課がん対策室 金子 治生
38 秋田県 企画振興部学術国際局 菊地 智英
39 秋田県 観光文化スポーツ部観光振興課 佐藤 尚志
40 秋田県 健康福祉部医務薬事課 菅原 麻耶
41 秋田県 農林水産部林業木材産業課 高野 拓広
42 秋田県 総合食品研究センター 高畠 聡
43 秋田県 健康福祉部健康推進課がん対策室 滝本 法明
44 秋田県 観光文化スポーツ部秋田うまいもの販売課 辻田 豊英
45 秋田県 健康福祉部 山本 要
46 秋田県 健康福祉部医務薬事課 渡邊 正樹

H240707 幹事会


幹事会を行いました

日時 平成24年7月7日(土)13:00~13:30
参加者 11名

【流れ】
・今後のスケジュール確認
・釜石定例会の振り返り
・活動記録
【内容】
1 今後のスケジュール確認
 ア 第21回定例会:平成24年12月22日(土)岩手県
 イ 第22回定例会:平成25年7月 秋田県
 ウ 第12回東北まちづくりオフサイトミーティング勉強会への講師派遣
   平成24年10月27日(土)/弘前市立観光館(弘前市下白銀町)
2 釜石定例会の振り返り
 ア 勉強会
   勉強会テーマは幹事県に一任すべき。震災テーマは重要だが、特に縛られなくてもよい。
 イ 懇親会
   次回開催県から一言あった方がいい。タイミング等は幹事県に一任すべき。
3 記録分担
 ア ホームページ
   次回開催県が担当だが、柔軟に対応する
   メモと写真を秋田の木村雅彦さんに送信する。
 イ facebook
   試行中
4 その他
 以下、青森県幹事からの提案
 ア グループメール
   青森県幹事への登録方法共有化する(秋田県幹事)
 イ 出欠とりまとめ
   「喫煙」「禁煙」「どちらでも可」の三択で部屋割りを考慮すべき など

参加者(11名)
所属 氏名
青森県 健康福祉部障害福祉課 菊地 公英
青森県 復興庁青森事務所 金渕 恵
青森県 企画政策部統計分析課 渋谷 治
青森県 健康福祉部高齢福祉保険課 中川 博行
岩手県 盛岡広域振興局土木部道路河川室 佐藤 守
岩手県 農業研究センター企画管理部 前田 一人
秋田県 健康福祉部健康推進課がん対策室 金子 治生
秋田県 健康福祉部医務薬事課 菅原 麻耶
秋田県 農林水産部林業木材産業課 高野 拓広
秋田県 健康福祉部健康推進課がん対策室 滝本 法明
秋田県 観光文化スポーツ部秋田うまいもの販売課 辻田 豊英

2012年5月25日金曜日

H231228 秋田幹事会

第19回北東北めぐみネットワーク定例会 秋田幹事の振り返り

日時 平成23年12月28日(水)17:30~18:30
参加者  6名

【流れ】
・12月23日の定例会の様子を写真スライドショーで振り返り
・反省点を意見交換
・今後のホームページのあり方などを検討


【内容】
1 定例会
・ 「震災復興」は少なくても3年は積み重ねるテーマ:その活動は記録したい
・ 次回定例会アナウンス等を行い、参加しやすい配慮をすべき。
・ 退職した人も会員として参加しやすいように配慮する。
・ 若い人も積極的に会員に勧誘する。
・ 公務員以外にも参加を呼びかける ※ただし過去の経緯をふまえて

※過去の経緯~北東北めぐみネットワークは行政でやるからこそ、のもの
平成12年(2000年)、北東北三県の民間と行政により「北東北広域連携推進協議会」が設立された。
更なる活性化のために民間の主体性が必要とされ、平成21年(2009年)に「北東北広域連携推進協議会」を解散し、民間が主体となった北東北連携ネットワーク」を設立、その活動を引き継いだ。
それまで「北東北広域連携推進協議会」に係る自主勉強会活動として行ってきた「北東北めぐみネットワーク」は行政職員が引き継いだ。
前回の北東北めぐみネットワーク定例会に北東北広域連携推進協議会メンバーも複数参加しており、民間参加を制限しないが、北東北めぐみネットワーク行政が主体となるべきもの。

2 ホームページ(記録)
・ これまで特定の個人にホームページ作成が集中していたので、分担すべき。
・ ホームページ形式からブログ形式など、皆で分担しやすい簡易な形態にシフトすべき。
・ 勉強会は、数人で議事要旨を作成(メモ)すべき。
・ 講師に内容を確認してからウエブにアップする方がいい。

参加者(いずれも秋田県)
学術国際局学術振興課     木村 雅彦
健康福祉部がん対策室     滝本 法明
健康福祉部医務薬事課     渡邊 正樹
健康福祉部医務薬事課     菅原 麻耶
農林水産部林業木材産業課     佐藤 尚志
農林水産部林業木材産業課     高野 拓広

2011年12月27日火曜日

H231223 第19回定例会 釜石ラウンド

第19回北東北めぐみネットワーク定例会を開催しました。

日 時:平成23年12月23日(金)14:00~
場 所:宝来館(岩手県釜石市)
出席者:60名




【あいさつ】 佐々木幸弘 会長
通常、定例会は開催県が幹事を務めるが、今回は、秋田が幹事県を担い、岩手の被災地で開催するという特別なかたちをとった。特別な想いで本会を企画した秋田県スタッフに謝意を表したい。
また、震災の傷が癒えぬ中で、この地に多くの人が集まったことに感謝する。

【講話:東日本大震災対応・復興支援】   
1 宝来館 女将 岩崎 昭子 氏
従業員や宿泊客を避難させたあと、近所の人たちに津波がくることを知らせている間に、逃げ遅れて自ら津波に飲み込まれ、九死に一生を得た貴重な体験談を披露してくれた。
(以下、岩崎さんの話から)
1日目が一番つらかった。夜になり、旅館に戻って、私が足元を懐中電灯でかざす灯りが、今なお津波で流され海中を漂っている人には絶望の灯りと見えるのではないかと思うと心が締め付けられるようだった。
これから重要になるのは福祉。とくに、心のケアが大事である。日本は素晴らしい国だ。これが他の国だったら、私たちは難民になっていた。それが、色々な 人の助けを受け、こうして暮らしている。これからの復興に必要なのは、学者ではなく職人。実際にものを作る人が必要である。

2)遠野市長 本田 敏秋 氏
遠野市は釜石市、大槌町の内陸部に隣接するまちである。地震直後に避難者の受け入れを決め、直ちに行動を開始する。のちに後方支援のモデルケースとたたえられる遠野市の指揮をとった、本田市長がその当時からの想いを語った。
(以下、本田市長の話から)
法律等において地方自治体の業務に隣の自治体を支援するという規定はない。そのことをもって「なぜ、遠野市は被災地支援して何が得なのか」との意見もあった。これは損得の問題ではない。
これからはネットワークの必要性が認識される 時代。連携と交流がキーワードになるだろう。

3)共同組合ライフサポートかまいし理事長 八幡 徹也 氏
八幡さんが代表を務める「復興の風プロジェクト」は、復興のうちわを作って、1枚300円で販売し、その売上金で釜石駅前に復興の鐘の建立を目指している(その後、大晦日に除幕式が行われた)。
一歩ずつ目に見えるかたちで復興を進める八幡さんの志を語ってもらった。
(以下、八幡さんの話から)
津波回復後、自宅を整理していたら、自宅から若者の遺体が発見された。今も自宅には帰れず、アパートに暮らしている。
津波により大きな被害をもたらした海だが、我々の海はすぐそこにある。ここで暮らしていく以上は、共存しないといけない。これだけ大きな被害をもたらした津波被害は、是非未来に伝えていかなければならない。それが、生き残った我々の務めである。

【意見交換】
フロアと演者との間で質疑応答が行われた。
釜石市職員 宮本さんの質問に対して、岩崎さんから
「行政職員は、自らも被災者なのに、よく住民の声に耳を傾けてくれている。住民は行政に頼ってばかりではなく、一人ひとりが市民力をつけて行動しなければ、今の状態のままあっという間に10年が経ってしまう。」 


【懇親会】
出席者が酒を酌み交わしながら交流を深めました。
恒例の地元の美酒紹介-今回は釜石市に派遣されている北九州市職員からも美味しい焼酎を提供いただきました。


○出席者名簿



区分 所  属 氏  名
1 岩手県 遠野市 市長  本田 敏秋
2 岩手県 宝来館 岩崎 昭子
3 岩手県 協働組合ライフサポートかまいし 八幡 徹也
4 青森県 ㈱青森電子計算センター経営企画室 石崎 聖一
5 青森県 環境生活部環境政策課 菊地 公英
6 青森県 環境生活部環境政策課 櫻庭 憲生
7 青森県 健康福祉部障害福祉課 中村 武大
8 青森県 三八地域県民局地域健康福祉部福祉総室 中川 博行
9 岩手県 宝来館 伊藤 聡
10 岩手県 JSTイノベーションサテライト岩手 平山 健一
11 岩手県 (株)岩手銀行 竹内 重徳
12 岩手県 (公)岩手県文化振興事業団事務局 佐々木 幸弘
13 岩手県 NPO法人フォーラム21 中村 恭香
14 岩手県 二戸市 市民生活部税務課 中村 景子
15 岩手県 二戸市 健康福祉部子育て支援課 大森 歩美
16 岩手県 釜石市 副市長 若崎 正光
17 岩手県 釜石市 総務企画部総務課 佐々木 絢也
18 岩手県 釜石市 総務企画部総務課 宮本 光
19 岩手県 釜石市 総務企画部総務課(北上市) 佐々木 範久
20 岩手県 釜石市 総務企画部税務課 佐藤 政弘
21 岩手県 釜石市 市民生活部市民課 佐々木 慶太
22 岩手県 釜石市 市民生活部環境課 浦城 太郎
23 岩手県 釜石市 市民生活部防災課 山田 守
24 岩手県 釜石市 保健福祉部高齢介護福祉課 金野 尚史
25 岩手県 釜石市 保健福祉部高齢介護福祉課 藤原 広教
26 岩手県 釜石市 建設部都市計画課 佐々木 良衡
27 岩手県 釜石市 復興推進本部リーディング事業推進室 平松 福壽
28 岩手県 釜石市 復興推進本部リーディング事業推進室 佐々木 護
29 岩手県 釜石市 企業立地推進本部 山﨑 慶
30 岩手県 北九州市 釜石デスク 東 義浩
31 岩手県 遠野市 沿岸被災地後方支援室 菊池 保夫
32 岩手県 秘書広報室広聴広報課 鈴木 栄時
33 岩手県 政策地域部政策推進室(いわて未来づくり機構) 和山 敏秀
34 岩手県 保健福祉部児童家庭課 森 英介
35 岩手県 保健福祉部児童家庭課 菊地 和也
36 岩手県 商工労働観光部科学・ものづくり振興課 佐々木 淳
37 岩手県 商工労働観光部経済産業交流課 吉田 真二
38 岩手県 農業研究センター企画管理部 前田 一人
39 岩手県 教育委員会事務局教育企画室 石川 義晃
40 岩手県 盛岡広域振興局土木部道路河川室 佐藤 守
41 岩手県 沿岸広域振興局 中村 一郎
42 岩手県 沿岸広域振興局経営企画部 門脇 勝久
43 秋田県 北東北連携ネットワーク 賢木 新悦
44 秋田県 秋田県立大学 蒔田 明史
45 秋田県 (株)わらび座 小島 えみ子
46 秋田県 (株)秋田放送 平元 幸咲
47 秋田県 秋田市教育委員会 平元 美沙緒
48 秋田県 総務部税務課 野田 新悦 
49 秋田県 学術国際局学術振興課 木村 雅彦
50 秋田県 秋田産学官ネットワーク事務局 菊地 智英
51 秋田県 健康福祉部 山本 要
52 秋田県 健康福祉部がん対策室 武藤 順洋
53 秋田県 健康福祉部がん対策室 滝本 法明
54 秋田県 健康福祉部医務薬事課 渡邊 正樹
55 秋田県 健康福祉部医務薬事課 菅原 麻耶
56 秋田県 農林水産部流通販売課 大池 幸彦
57 秋田県 農林水産部林業木材産業課 阿部 雅弘
58 秋田県 農林水産部林業木材産業課 佐藤 尚志
59 秋田県 農林水産部林業木材産業課 高野 拓広 
60 秋田県 産業労働部食品産業課  辻田 豊英