第19回北東北めぐみネットワーク定例会を開催しました。
日 時:平成23年12月23日(金)14:00~
場 所:宝来館(岩手県釜石市)
出席者:60名
【あいさつ】 佐々木幸弘 会長
通常、定例会は開催県が幹事を務めるが、今回は、秋田が幹事県を担い、岩手の被災地で開催するという特別なかたちをとった。特別な想いで本会を企画した秋田県スタッフに謝意を表したい。
また、震災の傷が癒えぬ中で、この地に多くの人が集まったことに感謝する。
【講話:東日本大震災対応・復興支援】
1 宝来館 女将 岩崎 昭子 氏
従業員や宿泊客を避難させたあと、近所の人たちに津波がくることを知らせている間に、逃げ遅れて自ら津波に飲み込まれ、九死に一生を得た貴重な体験談を披露してくれた。
(以下、岩崎さんの話から)
1日目が一番つらかった。夜になり、旅館に戻って、私が足元を懐中電灯でかざす灯りが、今なお津波で流され海中を漂っている人には絶望の灯りと見えるのではないかと思うと心が締め付けられるようだった。
これから重要になるのは福祉。とくに、心のケアが大事である。日本は素晴らしい国だ。これが他の国だったら、私たちは難民になっていた。それが、色々な
人の助けを受け、こうして暮らしている。これからの復興に必要なのは、学者ではなく職人。実際にものを作る人が必要である。
2)遠野市長 本田 敏秋 氏
遠野市は釜石市、大槌町の内陸部に隣接するまちである。地震直後に避難者の受け入れを決め、直ちに行動を開始する。のちに後方支援のモデルケースとたたえられる遠野市の指揮をとった、本田市長がその当時からの想いを語った。
(以下、本田市長の話から)
法律等において地方自治体の業務に隣の自治体を支援するという規定はない。そのことをもって「なぜ、遠野市は被災地支援して何が得なのか」との意見もあった。これは損得の問題ではない。
これからはネットワークの必要性が認識される
時代。連携と交流がキーワードになるだろう。
3)共同組合ライフサポートかまいし理事長 八幡 徹也 氏
八幡さんが代表を務める「復興の風プロジェクト」は、復興のうちわを作って、1枚300円で販売し、その売上金で釜石駅前に復興の鐘の建立を目指している(その後、大晦日に除幕式が行われた)。
一歩ずつ目に見えるかたちで復興を進める八幡さんの志を語ってもらった。
(以下、八幡さんの話から)
津波回復後、自宅を整理していたら、自宅から若者の遺体が発見された。今も自宅には帰れず、アパートに暮らしている。
津波により大きな被害をもたらした海だが、我々の海はすぐそこにある。ここで暮らしていく以上は、共存しないといけない。これだけ大きな被害をもたらした津波被害は、是非未来に伝えていかなければならない。それが、生き残った我々の務めである。
【意見交換】
フロアと演者との間で質疑応答が行われた。
釜石市職員 宮本さんの質問に対して、岩崎さんから
「行政職員は、自らも被災者なのに、よく住民の声に耳を傾けてくれている。住民は行政に頼ってばかりではなく、一人ひとりが市民力をつけて行動しなければ、今の状態のままあっという間に10年が経ってしまう。」
【懇親会】
出席者が酒を酌み交わしながら交流を深めました。
恒例の地元の美酒紹介-今回は釜石市に派遣されている北九州市職員からも美味しい焼酎を提供いただきました。
○出席者名簿
区分 | 所 属 | 氏 名 | |
1 | 岩手県 | 遠野市 市長 | 本田 敏秋 |
2 | 岩手県 | 宝来館 | 岩崎 昭子 |
3 | 岩手県 | 協働組合ライフサポートかまいし | 八幡 徹也 |
4 | 青森県 | ㈱青森電子計算センター経営企画室 | 石崎 聖一 |
5 | 青森県 | 環境生活部環境政策課 | 菊地 公英 |
6 | 青森県 | 環境生活部環境政策課 | 櫻庭 憲生 |
7 | 青森県 | 健康福祉部障害福祉課 | 中村 武大 |
8 | 青森県 | 三八地域県民局地域健康福祉部福祉総室 | 中川 博行 |
9 | 岩手県 | 宝来館 | 伊藤 聡 |
10 | 岩手県 | JSTイノベーションサテライト岩手 | 平山 健一 |
11 | 岩手県 | (株)岩手銀行 | 竹内 重徳 |
12 | 岩手県 | (公)岩手県文化振興事業団事務局 | 佐々木 幸弘 |
13 | 岩手県 | NPO法人フォーラム21 | 中村 恭香 |
14 | 岩手県 | 二戸市 市民生活部税務課 | 中村 景子 |
15 | 岩手県 | 二戸市 健康福祉部子育て支援課 | 大森 歩美 |
16 | 岩手県 | 釜石市 副市長 | 若崎 正光 |
17 | 岩手県 | 釜石市 総務企画部総務課 | 佐々木 絢也 |
18 | 岩手県 | 釜石市 総務企画部総務課 | 宮本 光 |
19 | 岩手県 | 釜石市 総務企画部総務課(北上市) | 佐々木 範久 |
20 | 岩手県 | 釜石市 総務企画部税務課 | 佐藤 政弘 |
21 | 岩手県 | 釜石市 市民生活部市民課 | 佐々木 慶太 |
22 | 岩手県 | 釜石市 市民生活部環境課 | 浦城 太郎 |
23 | 岩手県 | 釜石市 市民生活部防災課 | 山田 守 |
24 | 岩手県 | 釜石市 保健福祉部高齢介護福祉課 | 金野 尚史 |
25 | 岩手県 | 釜石市 保健福祉部高齢介護福祉課 | 藤原 広教 |
26 | 岩手県 | 釜石市 建設部都市計画課 | 佐々木 良衡 |
27 | 岩手県 | 釜石市 復興推進本部リーディング事業推進室 | 平松 福壽 |
28 | 岩手県 | 釜石市 復興推進本部リーディング事業推進室 | 佐々木 護 |
29 | 岩手県 | 釜石市 企業立地推進本部 | 山﨑 慶 |
30 | 岩手県 | 北九州市 釜石デスク | 東 義浩 |
31 | 岩手県 | 遠野市 沿岸被災地後方支援室 | 菊池 保夫 |
32 | 岩手県 | 秘書広報室広聴広報課 | 鈴木 栄時 |
33 | 岩手県 | 政策地域部政策推進室(いわて未来づくり機構) | 和山 敏秀 |
34 | 岩手県 | 保健福祉部児童家庭課 | 森 英介 |
35 | 岩手県 | 保健福祉部児童家庭課 | 菊地 和也 |
36 | 岩手県 | 商工労働観光部科学・ものづくり振興課 | 佐々木 淳 |
37 | 岩手県 | 商工労働観光部経済産業交流課 | 吉田 真二 |
38 | 岩手県 | 農業研究センター企画管理部 | 前田 一人 |
39 | 岩手県 | 教育委員会事務局教育企画室 | 石川 義晃 |
40 | 岩手県 | 盛岡広域振興局土木部道路河川室 | 佐藤 守 |
41 | 岩手県 | 沿岸広域振興局 | 中村 一郎 |
42 | 岩手県 | 沿岸広域振興局経営企画部 | 門脇 勝久 |
43 | 秋田県 | 北東北連携ネットワーク | 賢木 新悦 |
44 | 秋田県 | 秋田県立大学 | 蒔田 明史 |
45 | 秋田県 | (株)わらび座 | 小島 えみ子 |
46 | 秋田県 | (株)秋田放送 | 平元 幸咲 |
47 | 秋田県 | 秋田市教育委員会 | 平元 美沙緒 |
48 | 秋田県 | 総務部税務課 | 野田 新悦 |
49 | 秋田県 | 学術国際局学術振興課 | 木村 雅彦 |
50 | 秋田県 | 秋田産学官ネットワーク事務局 | 菊地 智英 |
51 | 秋田県 | 健康福祉部 | 山本 要 |
52 | 秋田県 | 健康福祉部がん対策室 | 武藤 順洋 |
53 | 秋田県 | 健康福祉部がん対策室 | 滝本 法明 |
54 | 秋田県 | 健康福祉部医務薬事課 | 渡邊 正樹 |
55 | 秋田県 | 健康福祉部医務薬事課 | 菅原 麻耶 |
56 | 秋田県 | 農林水産部流通販売課 | 大池 幸彦 |
57 | 秋田県 | 農林水産部林業木材産業課 | 阿部 雅弘 |
58 | 秋田県 | 農林水産部林業木材産業課 | 佐藤 尚志 |
59 | 秋田県 | 農林水産部林業木材産業課 | 高野 拓広 |
60 | 秋田県 | 産業労働部食品産業課 | 辻田 豊英 |